電気自動車 ポカリでGO!

e-NV200で行く電気自動車での快適車中泊 たまに美味しいもの主にラーメン

戦争根絶を強く願った日 九州一周EV旅#14

こんにちは

あっぷるびーです。

 

ミニバン電気自動車(EV)のポカリ号(e-NV200)で行く

電気自動車中泊の旅in九州一周#14

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 今回のルート


今回のドライブ動画


鹿児島薩摩半島から大隅半島へドライブ 鹿児島中央駅から知覧特攻記念館を通って指宿山川港から根占港へ渡りJAXA内之浦宇宙空間観測所で宇宙キター! 電気自動車ポカリでドライブ九州編#10

 

3人パーティーの始まり

昨日、南ちゃんが合流し鹿児島で一泊

我々はコインパーキングで、南ちゃんはビジネスホテルで宿泊して翌朝合流。

本日は3人パーティでの旅になります。

 

朝マックをかじりながら道の駅川辺やすらぎの郷さん経由で目的地である知覧特攻平和会館に向かいます。

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ちなみに川辺やすらぎの郷さんは自然の中にあり、非常に落ち着く環境でした。

店内の飲食コーナーも充実しており、ゆっくり車中泊にはもってこいの環境だと思います。

もちろんEV充電器もありますしね。

 

知覧特攻平和会館へ

私は無宗教者で無神論者です。

贔屓の政党も特にありません。

政治がどうのとか歴史だどうのとか、実際あまり興味がありません。

少なくても人に何かを論ずるほどの知識もありません。

原発だって軍需産業だってそれで生計を立てている人がいる以上、声高らかに批判するのは憚られます。

そんなどっちつかずの思想も無い私ですが戦争、特に特攻だけはダメだと思っています。

声を大きくして言いますが自爆は絶対ダメです。

誰のためであれ、他人のために死にに行くことは決して容認できません。

またそれらを美談にするのをやめて欲しいと思っています。

 

我々が習う歴史がどこまで真実で、どこからが印象操作されたものなのか

私には到底わかりません。

映画や書物がどのように湾曲した描き方がされていようとも特攻の事実は変わらず、非常に痛ましい悲劇だと思っています。

戦争の特攻がどのような詭弁で語られようとも、誰が何と言おうと私は聞く耳を持つ気にはなれません。

 

こんな父親の意見を息子に話したことはありません。

ただ今回この施設を訪れることで、彼がどう感じるのか

その経験だけはさせたいと思い、今回この施設へ訪れました。

 

 

数字として扱われ失われた命

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隊員たちの書き置き、遺言がものすごい数展示されています。

展示しきれず引き出しに入っています。

それを読むだけで2~3時間ゆうに過ぎます。

ここの資料館で読み取れるのは

 

  • 特攻させるために兵士を集めたこと
  • 何人かを1セット単位で数え、順番を決めていたこと
  • 死に方を決めていたこと
  • そして、強く死んでくるように言いつけたこと

 

祖父から何度も戦争体験を聞きました。

今思えば不条理な扱いをずっと受けたと聞いていました。

教科書でも習ったことでしたが、この場所で遺言を読みながらその事実を突きつけられ

心臓が握りつぶされそうな視界が遠くなる感覚に襲われました。

もし息子が同じ目に会うなら、そう考えただけで身体が震えました。

 

3人で一言も発さず、ずっと資料を見て回りました。

 

 

悪魔のゼロ戦

そうパールハーバーでは呼ばれたそうです。

鬼神の如き強さを誇るゼロ戦に付けられた呼び名だと思っていました。

でももう一つの意味があるそうです。

 

ゼロ戦を回収して研究しようとした米軍が、そのあまりの装甲の薄さに驚愕したそうです。

兵士を守るコクピット周りの装甲も想像を絶する薄さだったと資料にありました。

装甲が薄いのは鉄不足、軽さの追求等と習っていましたが本当は違いました。

 

兵士の命を軽んずる思想、それこそ悪魔だと。

だから皮肉を込めて

 

「悪魔のゼロ戦」

 

最近では装甲の軽さは人命軽視ではない、ゼロ戦にもきちんとした思想があり設計していた等の意見もありますが

 

「日本帝国軍に人命重視の思想は無い。あるなら特攻戦法などに行き着かない。」

それが事実を見た私の感想です。

 

 

富屋食堂

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平和館の近くに、特攻隊員達が食事に通った富田食堂跡地があります。

記念館では特攻隊の母と言われた女将さんの鳥浜トメさんが、隊員たちの無念さを語ったビデオを繰り返し流されていました。

現実を知る方の語りには重みがあり、涙が止まりませんでした。

 

 

まとめ

先人たちのそのような行動が今の日本の礎である。

それは確かにそうだと思いますが、なんともいたたまれない気持ちになりました。

でも事実を見ることは必要だと思います。

今の日本が良いのかどうかの判断は難しいと思いますが、少なくても今の日本の一端を担っているものとして戦争だけは避けなくてはいけないと強く思いました。

今度時間のある時に隊長にも感想を聞いてみようと思います。

 

さて、気分を変えてこの後我々は海を渡りまます。

そう、宇宙へ触れるためにね。

 

 

戦争でお亡くなりになった方たちのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

新装版 いつまでもいつまでもお元気で

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